2025年のエンベディッド・バリュー(EV)レポートでは、アジアの多国籍企業および各国の生命保険会社が発表した2025暦年の業績について分析しています。また、域内で用いられているEV報告の手法を比較・対照しています。
主なポイント:
- 全体として、報告されたEVは8%増加しました。
- 国別で見ると、EVは日本(12.7%)、中国(8.6%)、マレーシア(8.2%)、タイ(6.5%)、インド(4.3%)で増加し、シンガポールでは横ばいとなりました。
- 一方、香港(4.3%)およびインドネシア(9.2%)ではEVが減少しました。
- 最も大きなEV減少となったのはベトナム(20%)でしたが、同国でEVを報告した保険会社は1社のみでした。
- 対象となったアジア市場全体で、国内総生産(GDP)は増加しました。
- 新契約価値(VNB)は全体で18%増加しました。
- 中国の保険会社は、VNBが32.6%と特に顕著な増加を報告しました。これは主に、銀行窓販チャネルを通じた販売量の増加によるものです。
- 2025年の引受保険料総額は全体で9.3%増加し、1兆3,929億米ドルとなりました。
- EV倍率(Price-to-EV ratio)は、一部の企業を除き、依然として100%を大きく下回っています。
- アジアの債券利回りは2025年に概ね低下し、インドネシアで絶対値で最も大きな低下が記録されました。