本稿では、欧州の生命保険会社に関わる7月の規制の進展について振り返ります。欧州保険・年金監督機構（European Insurance and Occupational Pensions Authority、EIOPA）、金融行為規制機構（Financial Conduct Authority、FCA）、健全性規制機構（Prudential Regulation Authority、PRA）が公表した関連事項について、以下を含む組織ごとの詳細を確認します。

• EIOPAが、ソルベンシーIIの見直し後、欧州委員会（European Commission）に対して初の技術基準を提出
• EIOPAが、コンサルテーションや調査を公表し、大量解約再保険および再保険契約終了条項の監督に関するガイダンスも発表
• FCAが、CP25/18「Tackling non-financial misconduct in financial services（金融サービスにおける金融以外の不正行為への取り組み）」を開始
• FCAが、法人および個人に対する認可プロセスの迅速化を目指す
• PRAが、保険業界向けの最新情報を公表
• PRAが、CP18/25「Review of Senior Managers and Certification Regime（上級管理職および認証制度の見直し）」を開始